バスタオルは毎回洗った方がいい?何回に1回が目安か、季節による違いも解説

お風呂上がりに使ったバスタオルは、見た目にはあまり汚れていません。そのため「体を洗った後に使うのだから、毎回洗わなくてもよいのでは?」と思う人もいるでしょう。一方で、湿ったタオルを何日も使うことに抵抗がある人もいるはずです。

結論からいうと、衛生面を優先するならバスタオルは毎回洗うのがおすすめです。ただし、家庭用バスタオルについて「必ず1回使うごとに洗う」「○回までなら安全」と定めた公的な一律基準は確認できません。

そのため、毎回洗うのが負担であれば、自分専用のタオルを使い、使用後に完全に乾かせることを条件として、2~3回使ったら早めに洗うことを一つの実用的な目安にするとよいでしょう。ただし、適した洗濯頻度は使用後の乾き方などによって変わります。次に使うときまで湿っていたり、においが出たりした場合は、使用回数に関係なく洗濯しましょう。

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バスタオルはなぜ洗う必要がある?

入浴後の体は洗浄されていますが、無菌になっているわけではありません。タオルで体を拭けば、水分だけでなく皮膚にある微生物や皮脂、角質などが付着する可能性があります。さらにバスタオルは厚く、水分を多く吸収するため、干し方によっては内部まで乾くのに時間がかかります。

2024年に「West African Journal of Applied Ecology」に掲載された研究では、学生が使用していたバスタオル50枚を調査し、23枚(46%)から大腸菌群が検出され、そのうち18枚(36%)から、大腸菌群の一種である大腸菌(E. coli)が検出されました。研究では、不適切な洗濯・乾燥条件のバスタオルが細菌の増殖を支え得るとしています。

ただし、この研究はガーナの大学生50人を対象にした小規模な調査です。日本の一般家庭でバスタオルを数回使用すると同じ結果になることを示した研究ではありません。「バスタオルを2回使えば危険」といった意味ではなく、使用済みのタオルを清潔なものと考えず、洗濯と乾燥を適切に行う必要があることを示す参考資料として見るべきでしょう。

また、医療関連の薬剤耐性菌を使った実験では、MRSAなど複数の細菌群について、綿100%のシーツより綿100%のタオル上の方が生存性が高かったことが報告されています。この研究も家庭のバスタオルをそのまま再現したものではありませんが、タオルの繊維環境で細菌が一定期間生存し得ることを示しています。

バスタオルは毎回洗うのが一番いい?

衛生管理の分かりやすさを重視するなら、1回使うごとに洗濯する方法が最もおすすめです。使用後の水分や付着物をその日の洗濯で落とせるため、「昨日のタオルが十分乾いたか」を毎日判断する必要もありません。

特に、次のような場合は毎回洗濯する方が安心です。

  • 使用後、翌日になってもタオルが湿っている
  • 生乾きのようなにおいがする
  • 梅雨時など、使用後に十分乾きにくい
  • 傷がある、または皮膚感染症がある・疑われる

また、バスタオルはできれば1人1枚にすると衛生管理がしやすくなります。CDCはMRSA対策として、タオルや洗面用タオル、カミソリなどの個人用品を共用しないよう案内しています。これはMRSA対策としての情報であり、健康な家族がタオルを共用しただけで感染症になるという意味ではありません。

何回に1回洗うのが目安?

「バスタオルは何回使ったら洗うべきか」について、公的機関が定めた一律の回数は確認できません。したがって、「3回までなら衛生上問題ない」などと断定することはできません。

一方、毎回洗うと洗濯物が増えるため、現実的には同じバスタオルを再利用したい家庭もあるでしょう。

毎回洗わない場合でも、何日も使い続けることは避け、2~3回程度を一つの実用的な目安として、乾燥状態やにおいを見ながら早めに洗濯するとよいでしょう。バスタオルの状態は気温や湿度、干し方などによって変わるため、使用回数だけで一律に判断するのではなく、次に使うまでに十分乾いているかも確認することが大切です。

洗わなかったバスタオルを使用できるか判断するチャート

気温や湿度によって洗う頻度は変わる?

変わります。正確には、気温や湿度によって「使用後のバスタオルがどれくらい乾きやすいか」が変わるため、再利用のしやすさが変わります。

梅雨・夏は毎回洗う方が安心

梅雨は湿度が高く、バスタオルが乾きにくくなります。夏も湿度が高い日や風のない浴室・脱衣所では十分に乾かないことがあり、汗もかきやすい季節です。翌日までに完全に乾いていない場合は、毎回洗濯する方が無難です。

特に避けたいのは、使用後のバスタオルを洗濯かごや洗濯機の中に丸めて入れ、長時間湿った状態にしておくことです。すぐに洗濯しない場合は、いったん広げて風が通る場所に掛けておきましょう。翌日も再利用する場合は、次に使うまでに十分乾かしてください。

秋・冬は再利用しやすい場合もある

冬は空気が乾燥しやすく、エアコン暖房などで室内の湿度が低くなっている場合は、条件によって夏よりバスタオルが乾きやすくなります。使用後に広げて干し、次に使うまでに完全に乾くのであれば、再利用しやすいでしょう。

ただし、気温の低い脱衣所や換気の悪い浴室では乾燥が遅くなることがあります。「冬だから2~3回使える」と決めつけず、翌日まで湿っている場合は洗濯してください。

冬に自室で乾かして加湿するのはアリ?

冬に濡れたバスタオルを自室に干すと、タオルの水分が蒸発するため室内の加湿にはなります。そのため、乾燥した部屋でバスタオルを乾かしながら湿度を上げる方法はアリです。

厚生労働省は急性呼吸器感染症対策として、乾燥しやすい室内では適切な湿度50~60%を保つことも効果的としています。

注意したいのは、加湿し過ぎることです。米国環境保護庁(EPA)は、カビ対策として室内の相対湿度を60%未満に保ち、窓や壁などに結露が見られる場合は湿気を減らすよう案内しています。バスタオルを室内干しする場合も、窓が結露するほど湿度を上げるのは避けましょう。

自室に干すなら、湿度計を確認しながら行うと管理しやすいでしょう。加湿が目的でも、タオルを湿った状態のまま長時間維持するのではなく、風を通してしっかり乾燥させることを優先してください。

繰り返し使う場合は「広げて乾かす」

バスタオルを翌日も使う場合は、使用後の干し方が重要です。タオルハンガーの幅が狭く、何重にも重なった状態では乾燥に時間がかかります。

できるだけ広げて干し、風が通る状態にすることが大切です。室内では扇風機やサーキュレーター、浴室では換気扇や浴室乾燥機を利用すると乾かしやすくなります。

バスタオルの乾かしやすい干し方と乾かしにくい干し方の比較

一度嫌なにおいが出たタオルは、「乾けば大丈夫」と考えず洗濯してください。通常の洗濯後もにおいが残る場合は、洗濯表示と漂白剤の製品表示を確認したうえで、酸素系漂白剤などを利用する方法もあります。

洗濯してもにおいが残る、以前より水を吸いにくいなどの変化がある場合は、バスタオルの買い替え時期も確認してみましょう。

【まとめ】迷ったら毎回、再利用するなら乾燥状態を最優先

バスタオルは、衛生面を優先するなら毎回洗うのがおすすめです。一方、「○回使ったら洗う」という公的な一律基準はありません。毎回洗うのが負担なら、自分専用のタオルを使い、完全に乾燥させることを前提として2~3回程度を実用上の目安にしましょう。ただし、回数だけで決めず、湿りやにおいがあれば早めに洗濯することが大切です。

梅雨や湿度の高い夏、翌日までタオルが湿っている環境では毎回洗濯がおすすめです。冬は乾燥した室内なら再利用しやすく、自室に干せば簡易的な加湿にもなります。ただし、結露するほどの過度な加湿は避けましょう。

「何回使ったか」だけではなく、「次に使うときに完全に乾いているか」「においが出ていないか」で判断することが、無理なくバスタオルを清潔に使うポイントです。

引用・参考資料

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