祝い事に適した花は?季節別・通年で贈れる花と花言葉を解説

誕生日、結婚、出産、入学、就職、開店、長寿など、祝い事に花を贈る機会は少なくありません。しかし、見た目が華やかという理由だけで選ぶと、相手の好みや置き場所に合わなかったり、花言葉に気になる意味が含まれていたりすることがあります。

「相手が好きな色や花」「祝いの内容」「飾る場所」「季節感」の四つを基準に選ぶと失敗しにくくなります。

なお、花言葉は国や時代、参照する資料によって異なり、一つの花に複数の意味が付けられていることもあります。国立国会図書館のレファレンス事例でも、花言葉は地域の歴史、風習、神話、宗教などから生まれ、一つに決められないと説明されています。悪い意味が一つあるだけで避けるのではなく、花の色やメッセージカードで贈る意図を明確にすることが大切です。

※本記事に掲載している花の画像は、生成AIで作成したものです。

目次

祝い事で花を選ぶ基本

結婚祝いには愛情や幸福を連想させる明るい色、出産祝いにはやさしいピンク、黄色、白、開店祝いには遠くから見ても華やかな花が向いています。長寿祝いでは、還暦の赤、古希や喜寿の紫など、祝いの色に合わせる方法もあります。

個人宅やスペースの限られた場所へ贈る場合、大きな鉢植えや香りの強い花は負担になることがあります。花瓶を持っていない相手には、容器に生けられていて、そのまま飾れるアレンジメントが便利です。

花束は手渡しするときに華やかで、送別会や誕生日などにも向いていますが、飾るには基本的に花瓶が必要です。一方、アレンジメントは吸水スポンジに花を挿した状態で、そのまま飾れるため、相手に手間をかけにくいのがメリットです。

農林水産省の調査では、花や緑をもらった人が一緒に知りたかった情報として、「花の名前」(40.4%)、「長く持たせるノウハウ」(40.2%)、「最適な管理方法」(31.3%)が上位に挙がっています。花の名前と簡単な手入れ方法をカードに書き添えると、受け取る側にも親切です。

通年で贈りやすい花

バラ

バラは色によって花言葉が異なり、贈る相手や伝えたい気持ちに合わせて選べます。

バラの花束の画像
花の色花言葉
あなたを愛しています、情熱
ピンク感謝、温かい心
黄色友情、ジェラシー(嫉妬)
オレンジ絆、無邪気
深い尊敬、私はあなたにふさわしい
気品、尊敬
夢叶う

恋人や配偶者など、花言葉を気にする相手へ贈る場合は、黄色だけではなく、ピンクやオレンジなどを組み合わせるとよいでしょう。

また、真っ赤なバラは恋愛の印象が強いため、職場の上司や取引先には、ピンク、白、オレンジなどを組み合わせたほうが贈りやすいでしょう。

ガーベラ

ガーベラは大きく開く花形が明るく、誕生日、入学、就職、送別などに向きます。色によって「前向き」「希望」などの花言葉があり、門出を祝う花として使いやすいのが魅力です。

目立った悪い意味は比較的少ない花ですが、色別の花言葉は資料によって異なります。花言葉だけで決めるより、相手が好きな色を選び、「新生活を応援しています」などの言葉を添えると意図が伝わります。

ガーベラの花束の画像
花の色花言葉
前向き、情熱
ピンク感謝、熱愛
黄色親しみやすさ
オレンジ冒険心
希望、律儀

カーネーション

カーネーションは母の日の印象が強いものの、誕生日、長寿、出産などの祝いにも使えます。
色によって花言葉が異なるため、贈る相手に合わせて選ぶとよいでしょう。

カーネーションの花束の画像
花の色花言葉
母への愛
黄色友情、ジェラシー(嫉妬)
オレンジあなたを愛しています、純粋な愛
尊敬、あなたを今も愛しています
冒険心

胡蝶蘭(コチョウラン)

胡蝶蘭は開店、開業、移転、昇進、就任など、格式を求める祝いに向きます。蝶が舞うような華やかな姿をしており、代表的な花言葉は「幸福が飛んでくる」です。

悪い花言葉は目立ちませんが、大きな鉢は置き場所を取り、管理や処分が負担になることがあります。個人宅には小輪や中輪、店舗には入口や設置場所の広さを確認したうえで大輪を選ぶなど、相手に合った大きさを考えましょう。

胡蝶蘭(コチョウラン)の花束の画像
花の色花言葉
全般幸福が飛んでくる、純粋な愛
純潔、清純
ピンクあなたを愛しています

春の祝いに適した花

チューリップ

チューリップは、春の入学、卒業、就職、誕生日に季節感を出せる花です。
国営明石海峡公園では、通常は3月中旬ごろから咲き始め、4月上旬から中旬に見頃を迎えると案内されています。

色によって花言葉が異なり、祝いに向く意味だけでなく、恋愛にまつわるネガティブな意味を持つ色もあります。黄色には「望みのない恋」、白には「失われた愛」という意味もあるため、卒業や入学祝いでは、赤やピンクなどを組み合わせた春らしい花束にするとよいでしょう。

なお、チューリップは猫にとって有毒な植物です。特に球根に毒性成分が多く含まれますが、花や茎、葉にも含まれるため、猫を飼っている家庭へ贈る場合は注意しましょう。

チューリップの花束の画像
花の色花言葉
愛の告白
ピンク誠実な愛
黄色望みのない恋、名声
失われた愛
不滅の愛

スイートピー

スイートピーは、ひらひらした花びらと淡い色合いが特徴で、卒業や引っ越しなど春の門出に合います。良い意味は「門出」「優しい思い出」ですが、「別離」という意味もあります。

「別離」は必ずしも不幸を示すものではなく、新しい場所へ旅立つイメージとも解釈できます。ただし、結婚祝いでは別れを連想する人もいるため、使うならほかの花と組み合わせ、「新しい門出を祝って」とカードを添えると安心です。

スイートピーの花束の画像
花の色花言葉
全般門出、優しい思い出、別離

夏の祝いに適した花

ヒマワリ

ヒマワリの代表的な花言葉には、「憧れ」「あなただけを見つめる」などがあります。明るく元気な印象が強いため、黄色やオレンジの季節感を生かした夏の祝いにも使いやすい花です。

ヒマワリの花束の画像
花の色花言葉
全般憧れ、あなただけを見つめる

アジサイ

アジサイには「辛抱強い愛情」という前向きな意味がある一方、資料によっては「移り気」「心変わり」「冷たい美」などの花言葉もあります。一つの花に複数の意味が付けられているため、結婚祝いなどで花言葉を気にする場合は注意するとよいでしょう。

結婚祝いなどで贈る場合は、「辛抱強い愛情の意味を込めて」などとカードに書くことで、前向きな意図を伝えやすくなります。

アジサイの花束の画像
花の色花言葉
全般辛抱強い愛、移り気、心変わり、冷たい美など

秋の祝いに適した花

コスモス

コスモスは、秋の誕生日、敬老の日、結婚記念日などに向く、軽やかで上品な花です。色によって花言葉が異なります。

コスモスの花束の画像
花の色花言葉
ピンク乙女の純潔
乙女の愛情、乙女の調和
優美、美麗、純潔
黒(チョコレートコスモス)恋の終わり、恋の思い出、移り変わらぬ気持ち

チョコレートコスモスには恋愛の終わりを連想させる花言葉もあるため、結婚祝いでは明るいピンクや白を中心にすると無難です。

ダリア

ダリアは豪華で写真映えし、結婚、開店、舞台出演、受賞など、華やかな祝いに適しています。良い意味には「華麗」「優雅」「気品」がありますが、一方で「裏切り」という花言葉もあります。

結婚祝いなどで花言葉を重視する場合は、ダリアだけでまとめず、バラやトルコギキョウなど、ほかの花と組み合わせるのもよいでしょう。

ダリアの花束の画像
花の色花言葉
全般華麗、優雅、気品、裏切り

冬の祝いに適した花

シクラメン

シクラメンは色によって花言葉が異なります。

シクラメンの花束の画像
花の色花言葉
嫉妬、愛情、絆
青紫遠慮、恥じらい
清純、誠実、思いやり
ピンク憧れ、内気、はにかみ

特に赤には「嫉妬」という意味もあります。花言葉を気にする相手への祝いでは、ピンクや白など、前向きな意味を持つ色を選ぶとよいでしょう。

ツバキ

冬から春に咲くツバキは、和風の祝い、長寿祝い、年始の贈り物に合います。色によって異なる花言葉があります。

ツバキの花束の画像
花の色花言葉
全般控えめな優しさ、誇り
控えめな素晴らしさ、気取らない優美さ、謙虚な美徳
ピンク控えめな美、控えめな愛、慎み深い
完全なる美しさ、申し分のない魅力、至上の愛らしさ

悪い花言葉は目立ちませんが、花が丸ごと落ちる姿を不吉と感じる人もいます。そのため、入院見舞いや古い慣習を重視する相手には避けたほうがよい場合があります。現代の誕生日や自宅向けの祝いなら大きな問題はありませんが、格式ある相手には事前に確認すると安心です。

祝い事では避けたほうがよい花はある?

祝い事で一律に避けるべき花は多くありません。ただし、祝いの種類や相手によって注意したい花や色があります。

菊には華やかな園芸品種も多い一方、日本では仏花の印象が強いため、白菊だけの花束は祝いに不向きです。白一色の花束も、相手によっては葬儀を連想するため、祝いでは明るい色を混ぜましょう。

また、開店祝いでは、赤一色の花は『火事』を連想させるとして避けられることがあります。

香りの強い花、花粉が落ちやすい花、ペットに有害な植物にも注意が必要です。
特に猫を飼っている家庭には、テッポウユリやオリエンタルリリー、スカシユリなどのユリを贈らないようにしましょう。これらは猫にとって非常に危険で、花粉をなめたり花瓶の水を飲んだりしただけでも、重い腎障害を起こすおそれがあります。

まとめ

祝い事の花は、通年ならバラ、ガーベラ、カーネーション、胡蝶蘭が選びやすく、春はチューリップやスイートピー、夏はヒマワリやアジサイ、秋はコスモスやダリア、冬はシクラメンやツバキで季節感を演出できます。

花言葉には、良い意味と悪い意味が併存することがあります。しかし、花言葉だけで贈る花を判断する必要はありません。

相手の好み、祝いの内容、置き場所を優先し、「新しい門出を祝って」「感謝の気持ちを込めて」など、選んだ理由を短いカードで伝えることが、何より心のこもった贈り物になるでしょう。

引用・参考資料

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